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ミラノから日帰りスイス鉄道

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さようならSL!ラストラン!

モデル:Verein Pacific 01 202
スイスとイタリアの国境の駅・キアッソchiasso駅にて。

出発前にしばしの談笑。

こちらもしばしの談笑。SLって鼻がこんなに長いんですね。

ブルーの制服は国境警備隊の人たち。
SLが発車する間みんなしばしの間、携帯でビデオ撮影(笑

 出発前の数回の汽笛の音が文字通り「けたたましい」音。
目の前の人や周りの人は思わず耳を塞いでいる人がちらほら居ました。

そうしてSLはこの駅から旅立って行きました。
 
先日のポストで、
スイスの電車の路線安全基準改善のため、今後は走れなくなるSLのラストラン。
と書きましたが、今日はそこのところを少し詳しく。


スイスではアルプトランジット計画AlpTransitと言って、
2020年の開通を目指して、写真の黄色の部分に新しいトンネルを作り
アルプス山脈を南北に走れる高速鉄道の建設が進んでいます。
このトンネルが出来ると、スイス・チューリッヒ~イタリア・ミラノ間が
4時間から2時間半と1時間半も短縮することが出来ます。
このトンネルが完成したら青函トンネルを抜き、世界で一番長いトンネルになります。

このトンネルと接続して運行することになる路線には、
ヨーロッパ基準「ETCS L2」という安全制御システムを全ての線路と列車に
設置が義務付けられます。

スイスでは現在、順を追ってシステムの変更が行われています。
今年の8月半ばよりエルストフェルトErstfeld~アルトドルフAltdorf間
(スイス中央部・ルツェルン湖近く、チューリッヒ~ミラノの路線の一部)において、
線路のシステム変更が始まります。

新しい列車は線路のシステム変更と共に、システムを搭載し対応できますが、
現在は使用出来るが今後使用できない列車(=古い等)が当然出てきます。

今回のSLラストラン。
もうすぐ工事が始まるので今後チューリッヒ~ミラノ間を走ることはありません。


使用中の路線を普通に走るSLを見たのは初めてでした。
目の前を強い力で走っていく姿はとっても優雅でした。
石炭係りや乗客が、サングラスでなくゴーグルをかけているのを見て
まるで昔の映画のワンシーンのようで気持ちが踊りました。

SLが去った後しばらくして、普段使用している列車がホームに入ってきました。
なんだかそっけない、ただの箱に思えてしまいました。
乗り心地もシステムも、この列車の方が格段にいいんでしょうけど。

でも、何十年かして今の列車が引退する時は、またこういう気持ちになるのかもしれません。

→アルプトランジット計画について(Wikiペディア)
→アルプトランジット計画(スイスのサイト)

次回はせっかく撮れた写真をいくつかUPします。

追記:関連記事

さようならSL!最終運行!
さようならSL!ラストラン!
さようならSL!ラストランを車で追う!

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自己紹介:
山歩きデビューして間もないとまぞうです。
デビューしたのは、今住んでいるところが山だらけだからです。

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