スイス鉄道で行く~ミラノから日帰り個人旅行の情報サイト。
ベルニナ急行もしくはベルニナ特急という言葉を聞いていたので
急行(特急)だけが存在するものだとなんとなく思っていましたが、
いろいろ調べてみると、ベルニナ鉄道では同じ路線を走る普通列車があり、
差はそれほどありません。
ベルニナ急行ならではポイントは、
●少し割高になっても事前予約が出来るので、席の確約が出来ること
●電車のシートがゆったりと綺麗なこと
●なんと言っても「ベルニナ急行」に乗ったというプレミア感が得られること
普通列車のポイントは
●値段がお得なこと
●1日中乗り降り自由なので旅の計画を自由に出来ること。
絶景が見えるカフェで休憩したり、駅前からはいくつもの
ハイキングコース、ドライブコースが引かれています。
駅からロープウェイに乗って、氷河や雪山の大パノラマを見る等、
アルプスの山を気軽に楽しむことが出来ること。
下に普通列車とベルニナ急行の違いをまとめました。
普通列車 | ベルニナ急行 | ||
1 | 2nd class(2等席)料金 | CHF 31 | CHF 45 |
2 | 1st class (1等席)料金 | CHF 55 | CHF 69 |
3 | チケットの事前予約 | × | ○ |
4 | 当日のチケット購入 | ○ | ○(空席があれば) |
5 | チケット使用開始後の 有効期限 |
当日中 | 乗車券のみ当日中 |
6 | 途中下車 | ○ | × |
7 | 乗車時間 | 2:10~2:30 | 2:10~2:30 |
8 | 車両:2等席の窓 | 開く | 開かない パノラマ車両 |
9 | 車両:1等席の窓 | 開く | 開かない 大パノラマ車両 |
10 | 車両:レストランの有無 | 無 | 無 |
11 | 車両:トイレの有無 | 有 | 有 |
各項目の補足です。
※項目1と2
大人料金です。小児料金はサイトよりご確認ください。
既に1等席(2等席)普通乗車券を持っている場合は、追加CHF14でベルニナ急行の
乗車チケット購入可能
※項目3
チケットの事前購入は各サイトより可能です。
SSBのサイト
レーティッシュ鉄道の公式サイト(時期によってはベルニナ急行のみ表示される)
※項目4
当日券は駅の窓口で購入可能です。現金での支払いはユーロ、フランのどちらでも可
※項目5と6
普通列車のチケットはこの区間、1日中乗り降り可能です。
途中下車して散策し、次の電車に乗ることが可能です。
ベルニナ急行のチケットは、その列車限り有効です。
途中下車した場合、以降は普通列車のみ乗車可能です(1日中)。
※項目7
停車駅の数は普通列車が約20駅、ベルニナ急行が6駅と、
ベルニナ急行は「急行」だけれど、乗車時間は普通列車とほぼ一緒。
もしくはベルニナ急行の方が長いです。これは停車時間が長いからと思います。
ベルニナ急行で電車の停車中に写真を撮りに駅に降りている人、結構いました。
※項目8と9
写真の窓の様子は
上段左:普通列車2等車、上段右:普通列車1等車
下段左:ベルニナ急行2等車、下段右:ベルニナ急行1等車 です。
普通列車とベルニナ急行の窓の違いは窓が開くか開かないかです。
写真を撮るなら断然窓が開くほうがいいです(普通列車)。
ただし窓を開けてると他の乗客に閉めて欲しいと注意されることもあります。
普通列車の窓もも十分大きいですが、
ベルニナ急行の窓はパノラマ車両です。
1等車はさらに大きくなり頭上からの大きな窓になります。
夏場の日焼けや暑さが気になるなら、窓際の席じゃないほうがいいです。
※項目10
ベルニナ急行では飲み物・スナック等の軽食は買うことが出来ます。
※項目11
いずれの列車にもついています。スイスのお手洗いは清掃されていて綺麗です。
プレミア感・確約があるベルニナエクスプレス
値段がお得で自由も効く、普通列車
旅のスタイル、目的によって選べるところがいいですね。
私は、個人旅行なら断然普通列車がお薦めです。
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スイスの大自然の中を走る真っ赤な列車がシンボルな、ベルニナ鉄道。
日本では以前から知られていた記憶がありますが、
世界遺産に登録されたのは意外に最近の2008年。
メインの路線はスイス・サンモリッツとイタリア・ティラーノ間の高低差約1800mを約2時間で
走ります。頻繁に変わるアルプスの大自然はとにかく美しいにつきます。
ベルニナ線自体が全て見どころと言ってもオーバーではありません。
説明が不要な人気の高い世界遺産です。
行ってみて、とにかくこんな大自然が厳しいだけのアルプスによく鉄道を引いたものだ。
その鉄道のおかげで、
現在もこの辺りの人たちが仕事を持ちこの場所で暮らしているなんて。
観光客もこんなに自然が簡単に間近に感じられるなんて。
と、自然のすごさと共存している鉄道に感動してしまいました。
とにかくビックな世界遺産に行きたい、
私はセレブだ、だからサンモリッツは行っておかなければならない、
これぞスイスという光景を見てみたい、
親や祖父母を連れて、親孝行旅行をしたい、
忘れがたい旅行をしてみたい
など、全般的に誰にでもお勧めです。