arcobaleno(アルコバレーノ)とは
スイス中の交通機関は国鉄、私鉄の鉄道以外にも
バスや船(遊覧船含む)など各地域ごとに運営されている会社がいくつもあり、
それらを乗り継ぐことでスイス中を網羅できます。
通常は、各会社(サービス)ごとに支払いをして利用しますが、
アルコバレーノとは、
ティチーノ州で運営されている一部の登山電車等を除くほぼ全ての公共交通機関が
1枚の切符で乗り降り出来る地域パスのようなサービスです。
例えば電車の切符で、そのままバスに乗れる(別の会社)。ということです。
ミラノ市内の切符で、地下鉄・トラム・バスが乗れるのと同じような感じです。
(ミラノの場合は運営は全てATMという一つの会社ですが。)
アルコバレーノのシステムは
エリアごとによる一律の値段が決められていて、エリアをまたぐごとに課金するシステムです。
(↑エリア表 クリックで拡大)
(↑値段表 クリックで拡大)
エリア表で色分けされている、各色ごとが1ゾーンです。
各ゾーンごとに100~332の数字が割り当てられています。
出発地から目的地まで、通る道上にいくつのゾーンを越えていくかで料金が決まります。
例えば、
●キアッソCHIASSO駅(表の一番下、イタリアとスイスの国境の駅)から
FOXTOWNという人気アウトレットがあるメンドリシオMENDRISIO駅までは2駅。
ゾーンは同じ150です。この場合1ゾーン分のチケットを購入します。
2等席で2,3フラン。スイスの列車は綺麗なので2等席でも十分です。
1ゾーンは刻印から1時間が乗り放題です。
別の例です。
●同じくキアッソCHIASSO駅から、観光地でもあるルガーノLUGANO駅を見てみましょう。
ルガーノ駅は表で見るとオレンジのエリアになります。
ゾーンをたどると100,110,140,150の4つのエリアをまたぎます。
なのでこの場合は4ゾーン分のチケットを購入します。
2等席で8,2フラン。4ゾーンは印刻から2時間が乗り放題です。
電車に乗ってバスに乗って、また電車に乗ることも可能です。
鉄道で買った切符だけでなく、もちろんバスでチケットを買っても同様です。
アルコバレーノのチケットですから、他の乗り物でもそのまま使えます。
アルコバレーノのシステムを説明するためにいろいろ説明しましたが、
実際は行き先の駅の名前を押すと、販売機がゾーンを計算してくれますので、
ゾーンを数える必要はありません。
大切なのは、
●スイス国鉄から切符を買ったら
サービス会社関係なしに、その切符は目的地あたりの交通機関で使うことが出来る。
だから、目的地に着いたらバス券は買わない。
ミラノからの使用済み切符は、『使用済み』ではない。
●
イタリア国鉄からもスイスへの切符が買えるが、サービスは違う。
イタリア国鉄で買った切符 → 目的地の駅まで
スイス国鉄で買った切符 → 目的地のエリア内で繰り返し使用OK
(自動的にアルコバレーノサービス対象)
●イタリアから観光の場合、イタリア国鉄からもスイスまでの切符が買えますが、 イタリア国鉄でイタリア国内(~Chiasso)までの切符と、
スイス国鉄でスイス国内(Chiasso~)からの切符と分けて買う必要があります。
↑
と以前書いたのはスイス鉄道でアルコバレーノのサービスを受けるため、
それとイタリア国鉄の方が通常運賃が安いのでお得だからです。
ですが、
●MILANO~LUGANO間片道の値段を調べてみると ※2015年6月の値段
イタリア国鉄 → 23Euro(約3200円)
スイス国鉄 → 25Fr(約3330円)
とほとんど差がないので、チケットはスイス国鉄サイトのみで買っていいと思います。
●旅行者が使う切符の種類としては、1回券の他に1日券もお勧めです(→クリック)
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